FROM :佐藤マリオ
あなたはショッピングによく出かけるタイプでしょうか?
それとも、あんまり外には出かけず家で過ごすインドア派でしょうか?
どちらのタイプだったとしても、たまには街を歩く事もきっと思うのですが・・・
私が住んでいる場所の近くに大きなアウトレットモールがあり、土日祝日になると大勢の人が他府県からも来ています。ここ数年はアジアの方が圧倒的に多いので、ここはどこ?日本だよね?!と思う事が増えました。特に今のこの時期はクリスマス商戦でバーゲンとかセールとかを各ブランドショップが展開しているため、この時とばかりにショッピングに来られる方で賑わっています。
とにかくいろんな商品がウィンドウに飾られていますよね。
買うか買わないか?は別として、それらを見て回るのは結構、楽しい事だったりします。私は平日の暇な時にゆったり見てまわる方が好きなんですがね、、、特に女の人は大好きなのだろうと思います。
この”ウィンドウショッピング”
もし、あなたがウィンドウショッピングをよくしているなら、次の機会からこの話を思い出してみてはと思います。
それは、多くの人が知識のウィンドウショッピングをしていると言う事なんです。
本を読んだり、エライ先生の講演会や勉強会、テレビで専門家の話を聞いていれば一度は聞いた事があるだろうこのフレーズ・・・
「あーこの話は聞いた事があるわ」「私、そんなこととっくの昔から知ってます」
何故か大人になると、一度聞いた話には価値を感じないようです。
例え本人がそれを、全く理解してなかったとしても、例え本人がそれを、全くできてなかったとしても、何故だか人は同じ話には価値を感じないのです。
そして、常に「新しい情報、新しい情報」「聞いた事のない話、聞いた事のない話」と探している。
これはまるでウィンドウショッピングをしているようなもんですよね。
「あれもいい」
「これもいい」
「これも欲しい」
「あれを買いたいなー」
などと言いつつ、いろんなお店のウィンドウを見てまわる。
そして、このブランドはどんなデザインだとか、あのお店はどんな商品を出しているとか、そういった情報には、めちゃくちゃ詳しいにも関わらず、、、、
何一つ持っていない。
そう。何一つ持っていない。。。。
服やカバンに関してウィンドウショッピングするのは目の保養。何の害もない事。
何故ならウィンドウショッピング自体がちょっとした喜びなのだから。ちょっとした癒しなのだから。。。
しかし、知識に関してのウィンドウショッピングは癒しのままでいいのでしょうか。少なくとも、本を読んだり気になる情報を入手するのは、今の状態から抜け出したかったり、自分を高めたいからですよね。
それそのものが目的ではないはずなんです。
だから、いろんな知識は知っている(ウィンドウで見た事がある)けど、一つも身になっていない。一つも使った事がない。一つも体験した事がない。ちょっとはやってみたけど、自分にはムリとすぐに諦め、次の新しい知識を求めてしまう、、、
なんていう状況は、決して誰も望むものではないですよね。
にもかかわらず、、、
多くの人がこの、知識のウィンドウショッピングの罠にハマっているのですが、あなたは大丈夫でしょうか?
次回、街に出てウィンドウに飾ってある服やバックを見た時には、、、この話を思い出してみてください。
新しい知識をたくさん得てノウハウコレクターになるよりも、1日の中でほんの少しだけ(5分でも)立ち止まって目の前で起きている現実の出来事を冷静に観てみる時間を作ってみると、今の自分に何が本当に必要なのか?気づきを得られるかもしれませんよ。
※仏教では摩訶止観と言います。
ー佐藤マリオ
コメントをお書きください