引きこもりからどのようにして改善されたのか1
わたしの勉強会にご参加下さっている方は、勿論ご存じだと思いますが、わたしは以前ひきこもりの状態でした。
『なぜひきこもりの状態になってしまったのか?』
それはひきこもりにならなければならないような不安定な心の状態になってしまったからです。
心理学では、自分自身の存在の事をbeing 行動の事をdoing 結果の事をhavingというのですが、
当時の私は
自分を追い詰め、やり場のない不全感のままこころが苦しくなってしまい、ひきこもりにならなければならないような心の状態でした。
自分に対する存在価値基準というのは、beingではなく、doingやhavingによって決まっていたため、自分自身を追い詰め苦しくなってしまったのだと思います。
当時の私の存在価値基準では、
“自分が行った「行動」や「結果」など目に見える形が現れているかどうか?”という事によって自分の価値が決まっていたのです。
仕事が人よりも出来るだとか他人から一目置かれているだとか、そのような人からの目に見える評価によって自分の存在価値を計ってしまい、
「出来るか・出来ないか」
という事に自分の価値の重点を置いて、
「ありのままの自分の存在(being)」
をないがしろにしてしまっていたため、自分自身の存在価値を見失い、苦しくなっていってしまったのです。
・・・と現在の私には解るのですが、まだ当時の私には、そのような事もまったく解らず、どうして自分は苦しい苦しくて仕方がなかったのかが全く解りませんでした。
その苦しさから抜け出すために必死で心理学を寝る間を惜しんで学んでいました。(もっと詳しく言うなら、自分が苦しいのかどうか?という事すらも、初めは苦しい事が当たり前になっていて気がついてすらいませんでした。)
そのようなどうしようもなく苦しい状態から改善されていくまでには、本当にいろいろな事がありました。
こころが癒されてて行くまでに多くの方から愛を注いで頂き、自分でも心の世界の勉強をしていった事で少しづつ
「ありのままの自分(being)」
を認め受け容れ、そのままを認めていく事ができるようになっていき、その結果として徐々に苦しい状況からも改善されていく事が出来ました。
そのようにして癒されていく段階で多くの事があり、私が多くの方に助けて頂いたように、私自身もカウンセラーを志すようになっていったのですが、それからのお話は、次の後編でお伝えさせて頂きます。
最後にこのブログを今読んで下さっているあなたにご質問です。
「あなたは今の生活を“どのように”感じていらっしゃいますか?」
多くの方々は、以前私が気がついていなかったように、「苦しい事」が当たり前になりすぎて、心が本気で悲鳴を上げるまで気がついていらっしゃらない事が多くあるように思います。
多くの人はご自分のbeingをないがしろにしてしまっている場合がほとんどです。
ですから私がお薦めしたい事は、日常生活を送っていく上でご自分がいつの間にかないがしろにしてしまっているかもしれない(感じない事が当たり前になっている)ご自分のその「気持ち」や「感情」に耳を傾け、
その「気持ち・感情をありのまま感じてみる」という事です。
実際にされてみると感じて頂けると思いますが、もしかしたらその簡単な作業は、新たな価値観や人生観の出会いになるかもしれませんね♪
また不登校やひきこもりのお子さんがいらっしゃる親御さんはなかなかお子さんお気持ちを理解し難いかもしれません。
しかし大切な事は、『理解しようと耳と気持ちを傾ける事』です。
はじめはわからなくてもいいです。
わかろうと耳と気持ちをお子さんに傾け、努力することがお子さんの気持ちに寄り添うことになります。
そうすることが解決の第1歩なんだとお考えください。
1日3分。耳と気持ちを傾けてみること。チャレンジしてみてくださいね。
ハンモックカウンセリング
佐藤マリオ